欧州販売 インプリメンテーション

SAP Business ByDesign

2021 年 12月 20 日

日本アタウェイ株式会社

顧客: 国内大手電機機器メーカー
顧客規模: 25,000名
プロジェクト: SAP Business ByDesign 欧州販社導入
スコープ: 財務(一般会計、債権管理、債務管理)SCM(在庫管理、購買管理、受注管理)

役割
2020年に設立され、既にSAP Business ByDesign(以下ByD)を導入済みであるUS販社とほぼ同じ役割を持つ欧州販社設立に伴うByDの導入において、Atawayは欧州の現地ベンダーにUSでの導入の知見を共有することと、PM/PMOとして参画。自身は、ByDの業務コンサルタントとして、USの知見をもとに要件定義、またプロジェクト後半ではプロジェクトメンバー交代によりプロジェクトマネージャーとしてプロジェクトに関わった。

課題/チャレンジ
米国と欧州(オランダ)では商習慣や税法、医療機器販売に関する規則が異なるため、米国でのテンプレートがそのまま使えない部分が多かった。例えば、米国販社の場合は、同一商品のいずれのバッチ番号の製品であっても、出荷先に制限はなかったが、欧州販社の場合、医療機器に関する規制が厳しいため、同一製品であってもバッチ番号によってはEU圏内には出荷できず、中東やアフリカへの出荷先に限定しなければならなかった。そのため、それらのバッチ番号を分けて在庫管理・引き当てを行う必要があった。

どう解決したか
米国販社でのプロセスやソリューションにはこだわらずに、欧州販社としてどのように管理することが望ましいのかにフォーカスしてソリューションを提案した。そのため、プロジェクト提案時には米国販社の環境をテンプレートとして利用する計画であったが、環境をスクラッチから再作成することに変更し、スコープの拡張も実施した。ただ、スコープが大きくなりすぎないよう、チェンジリクエストの管理を細かく行った。

どう顧客を成功へ導いたか
ByDで実現可能なことと、できないことの切り分けをタイムリーに行い、できない場合のワークアラウンドを明確に示すことで、お客様に素早い判断をして頂くことができた。これにより予定していたスケジュールよりも早いペースでプロジェクトを進めることができた。また、こちらの柔軟で臨機応変な対応により、お客様ともさらなる信頼関係が築け、最終的にはベンダーと顧客との関係というより、パートナーとしてプロジェクトを遂行し、本稼働を迎えることができた。

 

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